記事概要
フィギュアスケートのペア選手として、三浦璃来さんと「りくりゅう」の愛称で親しまれてきた木原龍一さん。
2026年2月のミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、三浦璃来さんとともにペアで日本勢初の金メダルを獲得しました。
ところが、その約2カ月後の2026年4月、2人は現役引退を発表。
「木原龍一さんはどんな選手だったの?」「三浦璃来さんとはどんな関係?」「なぜ引退したの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、木原龍一さんのプロフィールや来歴、「りくりゅう」としての活躍、引退理由、現在の活動、SNSでの反応まで詳しく紹介します。
木原龍一のプロフィールと来歴
木原龍一の基本プロフィール
木原龍一さんは1992年8月22日生まれ、愛知県出身のフィギュアスケート選手です。
最終学歴は中京大学で、木下グループに所属していました。
JOCによると、木原さんは2014年のソチ冬季オリンピック、2018年の平昌冬季オリンピック、2022年の北京冬季オリンピック、そして2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックと、4大会連続で五輪に出場しています。2026年大会終了時点の五輪成績は、金メダル1個、銀メダル2個です。
特に2026年大会では、三浦璃来さんとのペアで金メダル、団体でも銀メダルを獲得し、競技人生の集大成ともいえる結果を残しました。
シングルからペアへ転向した理由
木原さんはもともと男子シングルの選手として競技を続けていました。
2011年には世界ジュニア選手権の男子シングル代表となり、その後2013年にペアへ転向。
ペア転向後は異なるパートナーと競技を続け、2014年のソチ五輪にも出場しました。
その後、2018年の平昌五輪にも出場しています。
つまり木原さんは、三浦璃来さんと組む前からすでに2度のオリンピックを経験していた選手でした。
その経験が、後の「りくりゅう」の成長にもつながっていったと考えられます。
高橋成美・須崎海羽とのペア時代
ペア転向後の木原さんは、高橋成美さん、須崎海羽さんらとペアを組んで競技を続けました。
2014年のソチ五輪には高橋成美さんとのペアで出場。
その後、須崎海羽さんとのペアでも2018年の平昌五輪に出場しました。
木原さんは複数のパートナーとペア競技を経験しながら、世界の舞台で戦うための技術や経験を積み重ねていきます。
しかし、2018年の平昌五輪後には、競技生活を続けることについて悩む時期もあったとされています。
そんな木原さんの転機となったのが、三浦璃来さんとの出会いでした。
三浦璃来との「りくりゅう」結成
木原さんと三浦璃来さんがペアを結成したのは2019年です。
JOCのインタビューによると、三浦さんから木原さんに声をかけたことが、2人の始まりでした。
当時、三浦さんは木原さんより9歳年下。最初は木原さんを「怖い人」というイメージで見ていたそうですが、共通の友人だった小松原美里さんから木原さんの人柄を聞き、声をかけるきっかけになったと話しています。
一方、木原さんはトライアウトの段階で「絶対これはうまくいく」という直感があったと振り返っています。
こうして2019年に結成されたのが、現在では「りくりゅう」の愛称で知られるペアでした。
木原龍一と三浦璃来「りくりゅう」の活躍
2019年にペアを結成
2019年に結成された木原さんと三浦さんは、ペアとして急速に力を伸ばしていきました。
結成当初から世界トップを目指せる可能性を評価されていたものの、本人たちは最初からオリンピック金メダルまで具体的にイメージしていたわけではなかったとJOCのインタビューで語っています。
それでも2人は、スピード感のある滑りや息の合ったリフトなどを武器に、国際大会で実績を積み重ねていきました。
そして2022年の北京冬季オリンピックで、2人は大きな飛躍を遂げます。
北京五輪で団体銀メダル
2022年の北京冬季オリンピックで、木原さんと三浦さんはペアで7位入賞。
さらに団体戦では日本チームの銀メダル獲得に貢献しました。
JOCによると、北京大会ではペアで日本勢初の入賞となる7位を記録しています。
この大会をきっかけに、「りくりゅう」は日本のフィギュアスケートファンだけでなく、幅広い層から注目される存在となりました。
世界選手権・GPファイナルなどで快挙
北京五輪後も、2人の勢いは止まりませんでした。
2022~23シーズンには、グランプリファイナル、四大陸選手権、世界選手権を制覇。
年間を通じて主要タイトルを獲得する、いわゆる年間グランドスラムを達成しました。
その後も世界選手権などで結果を残し、世界トップクラスのペアとして確固たる地位を築いていきます。
木原さん自身も、長年の競技生活の中で三浦さんと出会ったことが大きな転機になったと振り返っています。
引退会見では、三浦さんから声をかけてもらえなければ「引退していたと思う」と話し、最高のパートナーに出会えたことへの感謝を語りました。
2026年ミラノ・コルティナ五輪で日本ペア初の金メダル
そして2026年2月、2人は最大の目標だったオリンピックの舞台に立ちました。
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのショートプログラムでは5位スタートとなり、決して順調な滑り出しではありませんでした。
しかし、フリーでは圧巻の演技を披露。
JOCによると、フリーでは世界歴代最高得点を記録し、ショートプログラム5位から大逆転で金メダルを獲得しました。
これはフィギュアスケートのペア種目における日本勢初のオリンピック金メダルという歴史的な快挙です。
木原さんにとっては4度目のオリンピック。
長年の競技生活を経て、最後の五輪で頂点に立ったことになります。
木原龍一が2026年に現役引退した理由は?
2026年4月に現役引退を発表
木原さんと三浦さんは2026年4月17日、今季限りで現役を引退することを発表しました。
そして4月28日、2人そろって引退会見を実施。
ミラノ・コルティナ五輪で日本勢初のペア金メダルを獲得した直後だけに、ファンからは驚きの声も上がりました。
ただ、引退は突然決まったものではありませんでした。
引退を決めたタイミングと理由
引退会見では、2人がシーズン当初から引退を意識していたことが明かされています。
三浦さんによると、五輪のショートプログラムで5位となった際には「このままでは終われない」という思いから、もう4年間競技を続ける可能性についても話し合ったそうです。
しかし、フリーでは2人が積み重ねてきたものを出し切ることができました。
その結果、五輪を終えた時点で「全てやり切った」という気持ちが強くなり、現役を終える決断につながったと説明しています。
つまり、金メダルを獲得したから勢いで引退したというよりも、7年間の活動を振り返ったうえで、五輪で最後まで出し切れたことが大きな決め手になったといえそうです。
引退会見で語った7年間への思い
引退会見では、2人が互いへの感謝を何度も口にしました。
三浦さんは、木原さんとペアを組んだ7年間について、アスリートとしてだけでなく、一人の人間としても成長できた「かけがえのない時間」だったと振り返っています。
木原さんも、三浦さんと出会えたことへの感謝を語り、「最高のパートナー」と表現しました。
また、会見冒頭では木原さんが涙を見せ、三浦さんが「泣かないで」と声をかける場面もありました。
2人が競技生活の中で築いてきた信頼関係を象徴する場面として、大きな注目を集めています。
今後は「りくりゅう」として新たな活動へ
現役を引退したからといって、木原さんと三浦さんの活動が終わるわけではありません。
木原さんは引退会見で、今後はプロとして活動する予定だと説明。
現役中は日本でペアの技を披露する機会が限られていたため、今後はさまざまな場所を回り、ペアの魅力を見せる活動をしたいという考えを明らかにしました。
さらに、将来的には2人でペアの指導者になることも目標として語られています。
「りくりゅうアカデミー」の構想にも言及されており、これまで選手として培った経験を次世代に伝えていく可能性にも注目が集まっています。
2026年8月現在は、競技選手としてではなく、プロとしての活動や今後の指導者としての可能性に注目が集まっている段階といえるでしょう。
木原龍一へのSNSの反応は?
「りくりゅう最高」と感動する声
「りくりゅう」は競技成績だけでなく、2人の信頼関係や演技中の一体感でも多くのファンを魅了してきました。
特に2026年の五輪では、ショートプログラムでの苦しいスタートからフリーで大逆転したこともあり、SNSでは2人の演技に感動したという反応が相次ぎました。
木原さんが涙を流しながら演技を終える姿や、三浦さんが最後まで力強く滑り切る姿は、2人が長年積み重ねてきた努力を象徴する場面となりました。
JOCのインタビューでも、木原さんはショートプログラム後に気持ちが大きく揺れたものの、三浦さんやコーチ、トレーナーらに支えられてフリーに集中できたと振り返っています。
引退を惜しむファンの声
五輪金メダルの直後に発表された引退には、驚きとともに惜しむ声も多く寄せられました。
「まだ2人の演技を見たかった」という思いがある一方で、
- 「最後がオリンピック金メダルでよかった」
- 「7年間ありがとう」
- 「りくりゅうを応援できてよかった」
- 「これからも2人を応援したい」
といった、2人の競技生活に感謝する趣旨の反応も見られます。
引退を惜しむだけではなく、「最高の形で現役生活を終えられた」と受け止めるファンが多いことも、2人が残した功績の大きさを物語っています。
引退会見での2人のやり取りにも注目
引退会見では、競技中の真剣な姿とは少し違った2人の自然なやり取りも話題になりました。
会見開始直後に木原さんが涙を流し、三浦さんが「泣かないで」と声をかけた場面は、その象徴です。
また、木原さんが会見中に三浦さんについて話す場面では、2人ならではの掛け合いも見られました。
スポニチは会見を「泣き笑い」の1時間と報じており、引退という寂しい場面でありながら、2人の仲の良さが伝わる会見となりました。
今後の活動を応援する声
現役引退によって「りくりゅう」の競技生活は終了しましたが、2人の関係や活動まで終わったわけではありません。
木原さんは今後プロとして活動する意向を示しており、ショーや教室などを通してペア競技の魅力を伝えていく可能性があります。
さらに将来的な指導者活動も視野に入れていることから、今後は「選手としての木原龍一」だけではなく、「次世代を育てる木原龍一」にも注目が集まりそうです。
まとめ
木原龍一さんは、男子シングルからペアへ転向し、複数のパートナーとの競技生活を経て、2019年に三浦璃来さんと「りくりゅう」を結成しました。
その後、北京2022冬季オリンピックで団体銀メダルを獲得し、世界選手権やGPファイナルなどでも数々の実績を残しました。
そして2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、ペアで日本勢初となる金メダルを獲得。
その大舞台を最後に、2026年4月に三浦さんとともに現役引退を発表しました。
引退の理由は、五輪で2人が積み重ねてきたものを出し切り、「やり切った」という思いに至ったことが大きかったようです。
今後はプロとしての活動に加え、ペア競技の普及や将来的な指導者活動も視野に入れています。
長い競技生活に一区切りをつけた木原龍一さんですが、「りくりゅう」として築いた7年間の経験は、これからの活動にも大きく生かされていくことでしょう。

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